2008年4月アーカイブ

今は「お宮参り」と言いますが、昔は、「ゆみあけ・いみあけ=忌み明け」と言っていたそうです。

男の子は出産後30日目、女の子は31日目を『忌み明け』と言います。

この日にお宮参りに行き、出生児は氏子となり神様の戸籍へ記載されるようです。


母親の忌み明けは45日でした。

親の忌みあけ45日(おやのいみあけ、しじゅうごんち)と言うようです。


親は子の忌み明けの日を仮の忌み明けとしています。

親は子の忌み明け後も半月(15日間)は、まだ穢れが解けていません。

日常生活に戻すために、少しは外に出たり家の中で適当に身体を動かそうと言うことです。

ただ、縫い物や台所仕事は厳禁であったようです。


また、「里での枕あげ」という言葉もあります

お宮参りの帰りに実家に立ち寄り、15日間は母子ともに実家で生活する風習も有ったようです。



お宮参りは、夏は午前9時過ぎ、冬は10時頃 = 太陽がしっかり上がってから、出かけたようです。

今は紅筆などで男は大、女は小と赤で額に書きますが、大正~昭和初期は鍋墨で書いていました。


どちらも魔除けで行われていました。

それとお宮参りに持っていく餅には食紅で男の子は大、女の子は小と書いていたようです。


宮参りの方法と順序は、


1.朝にとりあげばあさんが来て出産児の頭の産毛を少し残して剃るそうです。

  皮膚を痛めると言って、どんどん剃らなくなり、現在は剃っていないと思います。

  産毛をそると濃い毛が生えると言って髪の毛があまり生えてない子は剃ったとよく言います。

  さて産毛を少し残す理由は、井戸や便所などに落ちた時、これはどこ子だとすぐに判ってあの世に行くところを産神様が現世に連れ戻してくださるからだそうです。


次にお母さんの実家がこの日のために色々なものを用意しました。

1.宮参りの着物。

  この時の着物は『六日だれの名付け』は一つ身の着物です。

  昔のお宮参りは三つ身を着せたそうですが、現在市売されているものは四つ身です。

  三つ身の下の産着は『六日だれ』は麻の模様の産着です。



2.一升餅。

  餅は食紅で大または小と書き、一升を同じ大きさの鏡餅に二つ作り、重ねで持ってくる。

  神社で渡すときは横に二つ並べて差し出したそうです。


3.出産祝いの返礼に男子はあずき、女子はだいずを配ったそうです。



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お宮参りは、男の子は生後31日目、女の子は32日目に行うのが通例です。

とはいえ、実際は地方によって様々です。

どれだけ様々かというと、生後7日目から100日目まであります。

これだけ様々な訳ですから、あまり日にちにはこだわらず、赤ちゃんを優先した方がいいでしょう。

気候や天気のおだやかな日、赤ちゃんのきげんのよい時間帯を選びましょう。


正式な祝い着は、

男の子:羽二重地の紋付きで、鷹やめでたい図柄ののし目模様

女の子:縞子地や縮緬地に花柄などをあしらった友禅模様の紋付き

です。

母親の実家から贈るのがしきたりとされており、その場合紋は母親の実家のものとなります。


近頃増えているのが、外出用の白いベビードレスを着せた赤ちゃんをケープなどで包む様な略式です。

祝う気持ちがあれぱ、特に服装にこだわらなくても良いのでは?

略式の場合、両親はスーツなどの少しフォーマルな服装で十分でしょう。


お宮参りは、赤ちゃんの両親、父方の祖母の3人で行うのが普通です。

神社では、父方の祖母が赤ちゃんを抱き、その後に両親が従って参拝します。

お賽銭をあげて鈴を鳴らし、参拝するだけでもいいですし、おはらいを申し込み、初穂料を払う事も多いです。

一般の神社でのお参りと同じです。

・神社の入口にある「手水舎(ちょうずや)」で手と口を清めます。

・社殿に進み、おさい銭を入れます。

・鈴を鳴らします(静かにならしましょう)

・2回礼をし、2回手を打ち、ここでお願いごとなど(手をあわせて)します。

・1回礼をします。

「二礼、二拍手、一礼」と覚えれましょう。




神社にお参りしてお賽銭だけでもokですが、お祓(はら)いをうけて祝詞(のりと)を上げてもらう場合は、事前に社務所に連絡して、料金を確認しておきましょう。


上段に「御玉串料」「御初穂料」、
下段に赤ちゃんの名前

を表書きした白い封筒または祝儀袋(紅白、蝶結び、のしなし)をお礼として渡します。

金額の目安は3,000~10,000円ですが、5,000円ぐらいが一般的です。


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