日差しの強い季節になってきました。
もちろん、赤ちゃんを紫外線に直接さらすなんて、絶対ダメです。
赤ちゃんが疲れるだけではありません。
メラニンを作り出したり、紫外線をカットする体の反応が、まだ働いていません。
お父さんとお母さんは、日焼け止め(uvカット)をつければ、紫外線を防げます。
でも、赤ちゃんのお肌は弱いので、日焼け止めを塗るなんてダメです。
赤ちゃん用の日焼け止め化粧品も売っていますが、できるだけ使わないほうが、赤ちゃんのためです。
初着でしっかりと、紫外線を遮断してあげましょう。
赤ちゃんが自分で歩きだして、じっとしていない年齢になったら、uvカットも大変ですが、
お宮参りに行く赤ちゃんなら、気をつけてあげれば、紫外線対策もまだ楽です。
お父さんとお母さんが気をつけてあげてくださいね。
季節や状況により異なりますが、神社までは赤ちゃんにとって快適な服装(普段の服装)で行き、境内に着いてから1枚脱がせて、その上に初着をかけます。
待ち時間やお祓いの時間は意外とかかります。
その間、初着の襦袢は付けたままでも外してもどちらでも良いです。
赤ちゃんが暑かったり、寒かったりすることがないように注意を払いましょう。
初着はでんちセット又は、ベビードレスを着た赤ちゃんの上から優しく掛けます。
初着の紐を父方のお祖母ちゃん(お母さんや、母方のお祖母ちゃんでも)の肩から背中に回し、しっかり結んでおきましょう。
地域によっては、この紐に扇子やでんでん太鼓などをぶら下げ、縁起をかつぎます。
両親・祖父母の衣装は、基本的には赤ちゃんの服装に左右されます。
赤ちゃんが正装の祝い着の場合は、それに揃えた衣装にします。
両親、祖父母の衣装
○祖母・母親
以前は、黒留袖と決まっていました。
赤ちゃんが和装の場合は、現在では色無地の一つ紋や訪問着、付け下げでも良いようです。着るときは着物の柄を見たりしましょう。
柄にそんなに格がなくても、帯で格上げをしたりできます。
色々と考えて、着ましょう。
考えるのが面倒くさい場合は、色無地でしょうね。
色無地も今は晴れの日、ケ(褻)の日、喪でも使う物もあります。
たまに、小紋の方も見かけますが、避けた方が良いと思います。
小紋は普段着です。
小紋のイメージは、ワンピースな感じ。
ワンピースはお洒落着程度の物から、入学式に行ける程の物がありますよね。
着物のTPOのは、着物と帯の柄によって決まります。
柄によっては格のある物もあるでしょうから、いけないとはとは言えませんが、無理して着物を着るくらいなら、スーツの方が無難だと思います。
洋装ではスーツ、ワンピースなどに、真珠のアクセサリーの人を、よく見かけます。
ただし、赤ちゃんが正装の祝い着の場合は、祖母や母親は紋付の礼装で付き添うほうがよいでしょう。
○祖父・父親
近所の神社で見ていると、ダークスーツが一般的です。
晴れの日だからか、明るい色のネクタイと、明るめの無地のスーツと言う人もいました。
最近は和装ブームだからでしょうか、和装のお父さんもいるようです。
神社で記念写真を撮る場合は、その方が絵になります。
男の子は羽二重の紋付で縁起を担いだ物を使います。
多い柄は・・・
鷹(強く賢い鳥 「力」の象徴)
鶴(長生きする鳥の代表ですね)
富士山(理由が必要ないくらい縁起のいいものですね)
波(青海波をイメージする末広模様)
植物(松 ・ 竹など)
などの、おめでたい絵柄の熨斗目模様が多いですね。
*熨斗目:腰の辺りと、袖の下の方に筋・縞・格子などの、模様がある物
男の子の初着には家紋を入れます。
両胸(2ヶ所)・背中(1ヶ所)・裏側両袖(2ヶ所)の合計五ヶ所に紋を入れます。(五つ紋)
紋は赤ちゃんの父親の家紋を入れます。
女の子はちりめんの花柄や友禅模様。
緋色や、桃色の鮮やかで見ている人に、暖か華やかな色彩が多いです。
昔はこれらの衣装は仕立て直して、七五三に使っていました。
そう考えればどんな色や、柄が多いかは想像がつくと思います。
最近ではそういった古い慣習にこだわらない人が多いようです。
略式のお宮参りを希望している両親の希望に添い、レンタル衣装や、ベビードレス(普段にも使用できる)にケープを掛けたものを贈ったりします。
昔は、祝い着を妻の実家が贈っていました。
しかし、赤ちゃんが正装をする場合は、連れていくお母さん、お婆ちゃんは和装が望ましくなります。
産後に着物の準備をするのが煩わしい天候(梅雨など)・状況(両親だけのお参り)であったりする場合は、着物を避けるために、贈る衣装を略装にすることもあります。